靴はヒールの高さが問題です。とくに女性が履くハイヒールは腰痛を引き起こしやすい履物で、立った姿勢におよぼす影響には、次の2つのパターンがあります。
1.膝をしっかりと伸ばしてハイヒールを履いている状態
膝は、過度に伸びて重心よりも後方に位置するため、骨盤は前傾し、腰椎の前弯が強くなります。
2.ヒールが高いために、膝を完全に伸ばすことができない状態
骨盤がやや後傾するので、立った姿勢では腰椎の前弯は強まりません(歩くときには強まる)が、ももの前面にある大腿四頭筋が疲労します。
また、厚底靴は足底部分か動かないため、歩くときの膝や股関節のなめらかな運動を阻害し、股関節の周囲を疲労させます。
さらに厚底靴で歩くと、振り出す側の骨盤を引き上げる動作によって、腰部の筋を疲労させることになります。
以上のことから、腰痛対策としては、かかとが低く、安定性の良いスニーカーなどを履くようにしましょう。
バッグを肩にかけたり手に持ってぶら下げたりすると、バランスをとるために背骨はバッグとは反対方向に傾斜します。
しかし、この姿勢は骨盤上の背骨が、一方に片寄ってしまうきっかけとなります。
肩ひもをたすきがけにし、バッグをからだの前にぶら下げている人は、からだが前に倒れないように背筋が強く緊張する状態なので、望ましい持ち方とはいえません。
そこで、腰痛対策に有効なバッグの持ち方を紹介しましょう。
1.バッグを手に持つ、あるいは肩にかける場合は、背骨が一方に傾斜することを防ぐため、左右に持ちかえるようにします。
2.肩ひもをたすきがけにする場合、バッグの位置はからだの前ではなく、横から後ろになるようにします。
3.長距離を歩く、あるいは重い荷物を運ぶ場合は、できるだけリュックサックを使い、腹筋を緊張させます。
蛇足ながら、産後のお母さんの腰痛対策(赤ちゃんの抱き方)も、これらのことと共通しています。
腰の負担を考えると、からだの前で抱くよりも、腹筋を緊張させて背負うほうがはるかに軽いということです。
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